ブセファランドラ・パールグレイの商標登録 Part5 E:「登録査定」「商標登録料納付書」

意見書を提出したのが2022年10月18日。その後は全く特許庁からの連絡はありません。
次に送られてくるのは「登録査定」か「拒絶査定」のどちらかです。
そして約3か月が経った2023年1月27日に「登録査定」書類が送られてきました。
いくつも拒絶理由があってなかなか厳しいかと思いましたが、全ての拒絶理由を解消できたようです。
意見書を書いていく段階で「東京都知的財産総合センター」というところでアドバイスを受けました。
無料で相談を受けてくれます。
僕も2回ほど相談をしに行き、メールなどでもアドバイスを受けることが出来ました。
法律的な用語の解釈は難しい面があり、こういう視点からも反論を書いた方が良いという具体案も示してくれたましたので、非常に助けになりました。
なにはともあれ、おかげさまで「登録査定」をいただきました。

登録査定2.jpg
この書類を受け取ったら30日以内に登録料を納付しなければいけません。
特許印紙を郵便局で買って「商標登録料納付書」を作成しそれを特許庁長官宛てに送りました。
登録料納付書.jpg

結果的に商標登録にかかったコストは
・出願料12,000円(1区分)
・出願届電子化手数料2,400円+1枚×800円=3,200円
・意見書電子化手数料2,400円+4枚×800円=5,600円
・登録料32,900円(1区分、10年間有効、更新可能)
合計53,700円
となります。

もし拒絶査定された場合のコストは出願料と電子化手数料の15,200円だけです。
実はこの出願には二つの意味を持たせてありました。登録されてもされなくても、どちらに転んでもよい理由があったのです。
それは命名者である僕があれだけの反論を書いてなお拒絶査定された場合は、他の誰でもこの商標を取ることは出来なくなるという事です。
つまり海外の水草メーカーなどがパールグレイの組織培養品を大量に日本に送り込んできても、他者がこれを商標登録し僕がこの名称を使用する事を止めることは出来なくなるのです。
もちろん登録されればベスト、しかし拒絶されてもそれを確認することが出来たわけです。
またこのようなややこしい行政手続きを自分自身で行い、客観的な第三者を納得させるだけの論理的な説明を深く考える。
そういった事を勉強し経験するだけでも出願料15,000円は安いものです。
登録が認められても年間コストは¥5,370。当然経費扱いですので全くもって許容範囲といえるでしょう。

というわけで一つの商標登録が査定されるまでを紹介してきましたが、手続関係はいったんこれで終了です。
まあ、ほとんどの人にとっては退屈で見る気も起きないような内容でしょう。ただいつか誰かの役に立つ日が来るかもしれません。
またその運用や意義などに関しては、少しづつ発信していきたいと思います。

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